5〜10年後の景気を左右する参院選主要政策まとめ【無党派層向け】
いよいよ 7 月 20 日(日) に迫った参議院選挙。景気回復を願いつつも「どの政党の経済政策が本当に効くのか分からない……」という声を多く聞きます。そこで本記事では、主要 8 政党の中長期経済公約を “需要刺激・供給力強化・制度改革” の3軸で評価し、10 年後の実質 GDP 押上げ効果 をラフに試算しました。宗教・業界団体などの “しがらみ” や政治スタンス(右/左)も整理しているので、「清き一票」を託す判断材料にご活用ください。
比較の視点
- 需要刺激 … 減税・給付で「財布を厚く」
- 供給力強化 … 投資・規制改革で「稼ぐ力を伸ばす」
- 制度・生産性改革 … 行政 DX や社会保障更新で「持続的に強くする」
中長期で景気を押し上げるポテンシャル(大きい順)
| ランク | 政党 | 主な経済テコ | 10 年後押上げ幅* | 政治スタンス | 主な支持団体・宗教 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | チームみらい | 科学技術投資/社保▲7兆円/行政DX | +0.8〜+1.0 ppt | 中道・テクノクラティック | 特定団体なし |
| 2 | 自由民主党 | 大規模産業投資/STEM育成 | +0.5〜+0.7 | 右派・保守 | 日本会議、JA、経団連 |
| 3 | 日本維新の会 | 大減税/規制撤廃 | +0.6〜+0.8 | 中道右派・改革保守 | 関西財界 |
| 4 | 国民民主党 | 所得税改革/若者賃上げ | +0.3〜+0.4 | 中道 | 連合(自動車・電機) |
| 5 | 立憲民主党 | グリーン&モビリティ投資 | +0.2〜+0.3 | 中道左派・リベラル | 連合(官公労など) |
| 6 | れいわ新選組 | 消費税ゼロ/10万円給付 | +0.4(短期偏重) | 左派ポピュリズム | 組織票なし |
| 7 | 参政党 | 減税+教育国債 | +0.2〜+0.3 | 右派ポピュリズム | 右派系 YouTuber 支持 |
| 8 | NHK党 | 受信料スクランブル化 | +0.05〜+0.1 | 右派ポピュリズム | 旧統一教会関係報道 |
ppt=10 年後の実質 GDP 成長率への寄与幅(詳細は後述)。
<試算イメージ>はこう計算した
3ステップ でラフに弾いています
- GDP 比換算:政策規模を GDP に対する割合へ(例:社保▲7兆円 ≒ 1.2 % of GDP)
- 乗数・弾性値を適用
– 減税・社保カット:乗数 0.5 前後
– 公共/研究投資 :乗数 1.0 前後
– R&D 寄与 :年 0.05〜0.14 倍- 10 年積み上げて合算:需要+投資+ TFP 向上を足し合わせ → 表中の ppt 数字
※金利上昇や執行遅延などのリスクは未織込み。
各党ワンポイント
- チームみらい:三位一体改革+EBPM。1 議席で国政政党化し交付金をエンジニア部隊に投入と宣言。
- 自民:1000 兆円構想&産業クラスター。重点産業が外れた場合のリスク大。
- 維新:大減税と規制撤廃で短中期ブースト。投資額は中規模。
- 国民民主:手取り増中心。潜在成長率を決める投資は小さめ。
- 立憲:グリーン集中投資+食料品消費税 0%(時限)。波及は限定的。
- れいわ:需要刺激特化。財政負担が大きく持続性に課題。
- 参政党:教育・食料・安全保障を掲げる右派新党。政策規模は小〜中。
- NHK党:受信料一本勝負の単一イシュー。経済押上げ幅は極小。
投票のヒント
| 重視ポイント | マッチする政党例 |
|---|---|
| 手取り増と生活支援 | 国民民主・れいわ |
| 成長投資と財政規律 | 自民・維新 |
| グリーン&モビリティ | 立憲 |
| “しがらみ”の少ない刷新 | チームみらい・参政党 |
| NHK 受信料改革 | NHK党 |
編集後記
既得権益に左右されない “しがらみのない政治” を実現すること自体が、日本経済を立て直す最短ルートです。
特定の政党や人物を盲目的に応援するのではなく、その姿勢と仕組みを本当に貫けるかを見極め、後押ししていくことが大切だと考えます。
本記事が、あなたの清き一票を託す際の一助となれば幸いです。